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内科・外科・循環器内科
消化器内科・小児科・呼吸内科
岩本医院
〒306-0515
茨城県坂東市沓掛850
TEL:0297-44-2033

クリニック案内

アクセス

  • 電車
    東武野田線 愛宕
    つくばエキスプレス
     守谷駅から車で30分
    関東鉄道常総線
     石下駅より車で20分

医院名
岩本医院
院長
岩本 康人
住所
〒306-0515
茨城県坂東市沓掛850
診療科目
内科・外科・循環器内科・消化器内科・小児科・呼吸内科
電話番号
0297-44-2033

漢方診療

当院では西洋医療以外に漢方薬を使った診療も取り入れています。医師になってから西洋医学だけでは良くならない患者さんがたくさんいると感じていました。今までは対処できなかった患者さんに漢方治療という別の手段を取り入れるようになってから様々な症状を改善できる事を実感しています。
漢方治療を取り入れる理由は

  1. 西洋医療と漢方医療を合わせて行うことで西洋医療だけより効果がでる。
  2. 西洋医療では効果がでない病気や症状に対処できる。
  3. 西洋薬が身体にあわない、副作用がでる時に対応できる。

以上のような理由で漢方治療を実施しています。

一般に西洋治療が欠かせない疾患

  1. 様々な癌治療、手術
  2. 抗生剤が必要な肺炎などの感染症
  3. 狭心症や心筋梗塞、脳梗塞、高血圧、糖尿病など生活習慣病が関わっており治療方法が確立されている疾患

一般に西洋治療が欠かせない疾患

漢方治療が効果を上げている症状、病気

  1. ウイルス性の風邪
  2. 疼痛(整形外科領域:関節痛、神経痛、筋肉痛、打撲)
  3. 頭痛
  4. 不眠、不安、イライラなどの精神症状
  5. 更年期障害(ほてり、どうきなど)
  6. 気候病(天気の変化による症状:頭痛、めまい)
  7. 便秘、食欲不振などの消化器症状
  8. 皮膚の痒み、乾燥肌
  9. アレルギー性疾患(アレルギー性鼻炎、喘息)
  10. 老化による疲労感、だるさ、消化吸収の低下

①ウイルス性の風邪

ウイルス性の風邪

鼻水、のどの痛み、せき、発熱などのいわゆる風邪の原因は90%がウイルスです。だから抗生剤は効きません。
ウイルスを直接治療する薬は、インフルエンザのタミフルやヘルペス、帯状疱疹に対する抗ウイルス薬ぐらいしかありません。
風邪のウイルスを直接たたく薬はありません。市販薬や医師が処方する薬にウイルスを減少・死滅させる効果はなく鼻水、咳、のどの痛み、熱の症状をやわらげているだけです。私たちが持っている白血球や抗体などの免疫機能がウイルスを減少・死滅させているのです。
「発熱は悪い状態で熱を下げないと体、特に頭によくない」と信じている方も多いと思いますが、実は体は熱を上げてウイルス増やさないようにしているのです。頭や体が非常に痛くてつらい時は一時的に解熱剤を使用してもよいですが、少しの熱で解熱剤を使ってしまうとウイルスが逆に増殖して風邪が長引く原因になる場合があります。
漢方薬は寒気の時に体を適度に温めて体の免疫の力を上げ風邪症状を早く直してくれます。風邪の時に、ねぎや生姜(ショウガ)を食べたりショウガ湯を飲んだりして体を温めると良いと民間医療的に治療している方がいますが良い方法です。漢方薬の成分にもショウガが含まれているものがあります。
麻黄湯(まおうとう)という漢方薬は、インフルエンザ薬のタミフルと効果は同じであったとの臨床試験もあります。また麻黄湯とタミフルを併用する事でタミフル単独より早く治ったという結果も出ています。また漢方薬はたくさんの種類があり患者さんの体力やかぜの時期を考慮して、オーダーメイド感覚で治療できます。

②疼痛(関節痛、神経痛、筋肉痛、打撲)

疼痛(関節痛、神経痛、筋肉痛、打撲)

整形外科領域の骨や関節、筋肉に関係する痛みには、痛み止めの内服や湿布が使われます。しかし痛み止めには、胃腸や腎臓機能を悪くしたりする場合があり高齢者や元々胃や腎臓が弱い人には注意が必要です。
また痛み止めが効きづらい事もあります。一般に痛み止めとは 消炎鎮痛剤といって熱をとり症状を抑える事が主な作用です。慢性的な痛みの場合は、血流が悪くなって痛みの成分がたまり症状がとれない場合があります。お風呂や温泉に入ったりして温まると痛みが和らぐ事を経験した方もいる事でしょう。
痛い所が熱を持っていたり赤い場合は消炎鎮痛剤が患部を冷やす方向に向かわせるため良いですが、痛い所が冷えていたり、温まるとよくなる場合は温めたり血流を良くする成分のある漢方薬の方が効果を示す場合が多いです。残念ながら西洋薬には温めて直すような薬はほとんどありません。
漢方薬は急性期の熱をもった痛みから、痛みが慢性化して冷えや血流不足が原因の痛みまで幅広く対応でき、そして胃や腎臓に問題がある人にも選択できる治療法です。西洋医学でうまくいっていない方は一度漢方という切り口で対処してはいかがでしょうか?

③頭痛

頭痛

頭痛において、脳出血などの怖い病気は少ないのが一般的です。慢性的な頭痛のほとんどが①片頭痛 ②緊張型頭痛です。

片頭痛

  1. 年や月に数回数時間から長くて3日間程の持続である。
  2. 運動や動作によって悪化する。
  3. ひどい時には吐き気をともない普段は気にならない音や光、臭いに敏感になる。
などの特徴があります。

緊張型頭痛

  1. 同じ姿勢をずっとしている人や場合に悪化しやすい。
  2. 肩こりなどと共に毎日続くなどダラダラと慢性的に続く。
  3. 薬を飲まなくても仕事や家事ができないほどではない。
  4. ストレスを抱えている人に多い。
などの特徴があります。

たまに市販の痛みなどを飲む事で対処できている人が多いと思いますが、

  1. 痛み止めが効かない。
  2. 痛み止めを月の半分以上の日にちで使っている。
等の問題を抱えていながら我慢している方も多くいます。
片頭痛には西洋薬のトリプタン系薬剤という特効薬がありますが、飲むタイミングにコツがある事と費用が高いという短所もあります。
そこで漢方の頭痛での役割と申しますと

ア)胃腸が弱く消炎鎮痛剤が飲めない
イ)片頭痛をお持ちの方で冷えや胃腸症状、生理痛などの症状も持ち合わせている人
ウ)消炎鎮痛剤の服用回数が多くなり、薬剤性頭痛が考えられる人

などで役に立ちます。

④不眠、不安、イライラなどの精神症状

不眠、不安、イライラなどの精神症状

不眠症、不安神経症に対しては睡眠薬や抗不安薬というものが使われてきました。効果も早く出てたくさんの人に処方されています。薬のほとんどがベンゾジアゼピン系薬剤という種類に分類されています。
しかしベンゾジアゼピンには、長期使用で依存性や耐性(徐々に効かなくなる事)や認知機能や判断力の低下、ふらつき、眠気の持越しなどの問題が近年クローズアップされ使用する場合はなるべく短期にしようという医療界の流れが強まっています。

不眠、不安、イライラなどの精神症状

漢方薬の中には不眠、不安、イライラなどの精神症状に対処できるものがあります。漢方薬には依存性や耐性、認知機能の低下等の副作用がなく、漢方から試すのが良いと思います。また長年ベンゾジアゼピン系睡眠薬を飲んできた場合に急にやめようと思っても難しい場合が多く、漢方薬を併用しながら徐々にベンゾジアゼピン系睡眠剤を減らしていくという方法もあります。